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2006/02/19 ■ 奥山みなこ @ 吉祥寺 Strings


「奥山みなこの世界」 @ 吉祥寺 Strings

奥山みなこ(vo.) 太宰百合(pf.) 中島オバヲ(perc.) ウエキ弦太(gt.)


初めて聴く奥山みなこさんは
とても声量のある、しっかりした声の方でした。

バンドのメンバーは、
矢幅歩さんのライブでおなじみの組み合わせ。



準備段階で諸々トラブルがあったそうで、
1曲終わるごとに、弦太さんが百合さんの表情をうかがって、
お互いににやり、
オバヲさんの方も見て、お互いににやり、
という楽器隊のやりとりが面白かったです。


弦太さんはシンセにつなぐと色んな音の出るギター「ゴダン」を使用。
この日は面白い音を出すため、というよりは、
その場に合った音を出すために使っていらっしゃるように見えました。



奥山さんのオリジナル曲「雨音」の最後では、
弦太さんは左手で弦をミュートしたままピックで弦を細かくこすって
「きゅるきゅる」という音を出していらっしゃいました。


あ、
なんか、


おなかの音・・・いえ、


水の音みたいだ。

細く流れる水の音を想像しました。



「Every breath you take」。
ゴダンからナイロン弦ではないギターの音が。
なんだかぱりぱりしていてとても気持ちのいい音。
演奏自体もとても気持ちよくて、
心の中でうひょー!と叫びながら聴きました。



弦太さんがよくひとりで演奏される
「Just the way you are」もカバーされました。
弦太さんの演奏とはテンポも違うし、
メロディの感じ方も多分弦太さんとは違うんだろうな、という感じのヴォーカル。
まるで違う曲のように聞こえました。
ほんと「音楽はひと」だな、と。


アンコールは「September in the rain」。
弦太さんだけ譜面が無かったようで、
立ち上がって
百合さんのピアノの譜面台の譜面を横から見ながら演奏。


何も知らないで見れば、


仲良く寄り添って演奏するギタリストとピアニスト、


でも、その実はただ譜面が無かっただけ、


というギャップがなんとも言えませんでした(笑)。

よくテレビで流れるライブ映像なんかで見られる、
ギタリストとボーカリストが背中を合わせてパフォーマンスしているような
場面を思い浮かべましたが、
やっぱり「その実はただ譜面がなかっただけ」です(笑)。


いつも思うのですが、
百合さんのピアノはとても気持ちがいい。
キラキラして、「すっ」とした音がする。
姉御肌的でさっぱりしている(ようにお見受けします)お人柄を
表しているようです。


百合さんは、
MCで奥山さんに「リリーさん」と呼ばれて


『リリーさん』出た!


と自分でちょっと驚いていらっしゃいました(笑)。


リリーさん!






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