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2005/10/29 ■ 旅立ち前夜


ちょっと前に、新しい楽器を買いました。

というのは、こちらにも書きましたが、


1台目の楽器を大学のサークルの後輩に引き取ってもらうことになっています。

2台目を買ったら1台目はもうほとんど弾かなくなっちゃう。
だったら、弾いてくれるという人に持ってもらったほうがいい。


その、引渡しの日が明日です。


明日、彼女は旅立ちます。

8年とちょっと。
楽しかったことも大変だったことも
たくさんあったね。


小学1年生から高校生まで、
そんなに真剣ではありませんでしたがピアノを習っていました。
クラシックの曲より、ジブリの音楽や坂本龍一さんの曲を弾くのを
楽しいと思うようなピアノ生活でしたが、

大学に入学するためにひとり暮らしを始めて、
うちに楽器が無いのがさみしいなあと思っているときに
出会ったのがこの小さな楽器でした。



2台目の楽器を買う、と決めた日、
1台目の楽器ケースの金具に足の指を引っ掛けて、
つめがちょっと剥がれて血が出ました。

「もしかして、やきもちやいた?」

と、思って、
あわててケースのふたを開けて、
楽器をなでてあげました。


ごめんよ、うかれすぎたよ。
きみのこともちゃんと考えてあげないとね。


それ以来逆襲はないですが、
このときほど「楽器は生き物」と感じたことはありません(笑)。



ある後輩が言いました。


「その子(2台目)は、来るべくしてけぇさんのところに来たのだと思います」


ほんとにそうだといいな。



また、
あるギタリストさんが言いました。


「使っている楽器に不満が出てきたのは、
自分がうまくなったからかもしれない」


私もそうだといいな、

と思いながら、

前向きに、
送り出したいと思います。


2台いっしょ ヘッドはこんなかんじ




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