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2006/02/01 ■ テンポ ギタリスト・ウエキ弦太さんが、 ご自身のHPのコラムのコーナー「What's up?」で、 とても興味深いお話を書いていらっしゃいました。 何人かで一緒に演奏している時は、 誰かひとりのこういう、ほんの少しのタイミングのずれで 全体が走ったり、もたったり、 色々な現象が起こって面白いです。 マンドリンも、ギターと同じく、 弦を弾いて音を出す「撥弦楽器」。 音が出ているタイミングがはっきりわかるだけに、 そういうのは結構シビアなような気がします。 あ。思い出した。 何年か前のマンドリンの教室の発表会で、 バロック風の、タテの線が重要な種類の曲を弾いたことがあります。 その時は、ギターの先生に伴奏していただいたのですが、 練習の時、先生がある何小節かをさして、 「この部分はもっとしっかりした感じに聞こえた方がいいから ほんの少しテンポより遅らせて弾いてみて」 とおっしゃいました。 「そんなことしたら、もたっちゃうんじゃないか」 と、ちょっと疑いつつ、びくびくしながら 自分の感覚では「やりすぎかな」と思うくらいタイミングを遅らせて弾くと、 「それくらいでちょうどいい」 と言われました。 おおー。 音色や曲想を考える時は、 ピックの角度とか、 ピックの持ち方とか、 左手の押さえかたとか、 姿勢とか、 色々方法はあるけれど、 音の出るタイミングをいじることも方法のひとつなんだなあ、と 目からうろこ、でした。 そんな体験があたまにあるので、 もういちどギターの先生に伴奏をしていただきたいのですが、 今年の発表会は何となく無伴奏の曲に決まりそうな予感がします。 む、むばんそう! |