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2006/03/10 ■ ふたつの音楽 その1


朝から午後3時まで仕事(休日出勤)
ののち、
二つのコンサートとライブを聴きに行ってきました。


まずひとつめ。



第36回 話音倶楽部 @ 片岡マンドリン研究所

出演は、
リコーダー:向江昭雅、ヴィオラ・ダ・ガンバ:風早一恵


リコーダー&ヴィオラ・ダ・ガンバのバロック音楽中心のコンサートでした。

初めて見るヴィオラ・ダ・ガンバは、
パッと見チェロのようですが、
よく見ると弦が7本(!)で、ヘッドに近い方にはフレットがあります。


とにかくこの、「ヴィオラ・ダ・ガンバ」、
とても不思議な楽器でした。


現在のヴァイオリン系の楽器の原型だそうです。
「ヴィオラ」は弦楽器のことを指し、
「ガンバ」はすねのあたりを指す言葉だそうで、
その名の通り、すねのあたりで抱えて、
ヴァイオリンやチェロのような弓で弾いていらっしゃいました。
なので、チェロのような脚はありませんでした。

形はチェロにとてもよく似ているのですが、
チェロとは響きが違って面白かったです。
とてもよく響くんだな。
色んな倍音が出ているように聞こえました。

楽器の説明のときに、風早さんが
「フレットがある、ということは、開放弦に近い音が出せるということ」
とおっしゃっていて、
なるほど、そうなのか!
それであんなに響くんだなあ、と思いました。

弦が7本もあるので、アルペジオもすてきです。
速いアルペジオは、マンドリンの滑走アルペジオにも
ちょっと雰囲気が似ています。

そして、pizz.をするとナイロン弦のギターのような音がしました。
てことは、ナイロン弦のギターを弓でこすったら、
ヴィオラ・ダ・ガンバみたいな音がするのか?と、
妄想中。



そして、特筆すべきは風早さんの楽器のヘッド。



ヘッドに!



なんと



おじさまの彫刻が!



脳天がつるつるしたおじさまがヘッドに彫刻してありました。



古い楽器なので、そのお顔がどなたなのかは不明だそうで、
風早さん曰く、



「本当はなんというお名前の方なのかは存じ上げませんが、
個人的には


ザビエル


と呼んでいます」



とおっしゃって、
照れて「うひゃー」と笑っていらっしゃいました。



ざびえる!!



リコーダーはアルトリコーダーとソプラノリコーダーを使用。
バロック音楽だけに、
トリルがとても印象的で、
ぴろろん、とすごい速さで動く向江さんの指を
じじっ、と見つめてしまいました。

穴をぜんぶ押さえて、さらに、
先端に開いている穴を腿などを使って半分ふさぐと、
「シ」の音が出る、なんていう技も披露してくださいました。


すげえ!
初めて見た!








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